殿様千石たこ道中小説


あとがき・裏話


1.あとがき

 「劇場版・脚本募集」のコーナーをキッカケとして書き始めたこの小説、完成までに2年間もかかりましたが、ついに完結しました。

 最終話を書く直前にメールフォームで、お恵ちゃんを登場させてほしいというリクエストをいただき、最終的にレギュラーメンバーを全員登場させてみました。

 他にも、フォームでいただいたご意見や「劇場版・脚本募集」コーナーを参考に、ファンが観てみたい「三匹が斬る!」ということを念頭において書いたつもりです。さて、いかがだったでしょうか。

 後日改めて、次回作のリクエストなど小説専用のアンケートフォームを設置してみるつもりですが、読まれた感想などを、掲示板やフォームでいただけると嬉しいです。

 もともと僕がこの「三匹が斬る!外伝」を書いた理由のひとつに、「他の方が書いた三匹を読んでみたいから」というものがあります。

 ファンページで新しいコーナーを設置しても、なかなか最初の書き込み・投稿を得るのは難しいものです。「小説を募集します」と書いても、なかなか投稿してもらえるものではありません。

 そこで、管理人自らが初心者なりに第1作目を書くことにより、またそれを読んでもらうことにより、自分でも三匹の小説を書きたいと思っていただければいいなというのが動機です。

 この小説を読んで自分も三匹の小説を書いてみたいと思われた皆様、ぜひ書いてみてください。設定だけ決めて書き始めると、頭の中で勝手に三匹が動いてくれるような気分になれます。

 最後に、激励のメールフォームや書き込みをくださった皆様、素敵な挿絵を描いて下さった渋兄ィさん、本当にありがとうございました。


2.裏話その1(お知らせメール第36回より)

 今回は「小説の裏設定暴露」番外編として、「三匹が斬る!外伝」でやってみます。

 この外伝、最初の設定では、「陣内と右近の後継者の陣之介」、「殿様の後継者で女性キャラの少女」、「千石本人(笑)」の三匹で、思いっきり「外伝」として書こうかなって思ってたんです。今の役所さんにあわせて、重厚さを増した千石を書こうかなって思って。

 ただ、ちょうど展開を考えてた前後(1年位前でしょうか)に、「後期シリーズの千石が老いた」というような内容の書き込みがあったので、あえてお蝶に「あいかわらず」と言わせる千石を含む原作の三匹(殿様・千石・たこ)をメインにしようと路線変更しました。

 オリジナルは「三匹の狼」で書いてるので、「外伝」のほうは原作に近づけるようにしたつもりだったんですが、今回の第三幕はまた原作の世界観から遠ざかってしまってます(笑)。まあ、マンネリ化したと言われてる展開をそのまま持ってきても仕方ないですしね。

 ホントは、たこにもうちょっと笑いの要素を増やしたかったんですが、展開がシリアスになってしまってるので、あまりそうもいきませんねえ。ボツにした話、「殿様になった殿様(仮題)」では、もうちょっとふざけたキャラにする予定だったんですけどね。

 この話は公開する予定はありませんので、また近いうちに、このお知らせメールの中であらすじだけ書いてみます。


3.裏話その2(お知らせメール第37回より)

 さて、先日書いた小説ボツネタ「殿様になった殿様(仮題)」のあらすじを早速書いてしまいます。(タイトルは適当です)

 こちら、公開する気はありませんと書きましたが、じつは「劇場版・脚本募集」コーナーで少し書いてあります(投稿文章の「2」です)。このコーナー、投稿が少なかったので管理人自らも投稿してたんです(笑)。

 結局投稿が少なくて、コーナーは成立しませんでしたけど。まあこのコーナーに代わるものとして、メリケン村の投稿小説をご利用ください。

 で、あらすじのほうはというと、

 殿様がメリケン国から帰国中に、同じ船に乗った男が殺される現場に立ち会います。で、男を殺した連中(後述する叔父の放った刺客)を成敗した後、殿様は、その男(じつはある藩主の弟)から

 「自分は遠い昔、家を飛び出して国を捨てたが、兄が病死したため自分が藩主として国に戻ることになった。そなたが私の身代わりとなって藩主として国を支えてくれ」

 というような遺言を聞かされます。その藩では今、藩主の叔父にあたる男が自分の幼い息子を強引に元藩主の養子だとして、後見として実権を握っていたのです。殿様は身代わりとなってその叔父と戦うことを決心します。

 (中略)

 で、いろいろあって(笑)、人質を取られた千石が藩主の座をかけて殿様と御前試合をする羽目になります。全員の注目が御前試合に集まったところでタコが人質を助け、立ち回りに突入…悪を成敗して、めでたし、めでたし。

 と、いうわけです。

 お気づきになられてる方もいらっしゃると思いますが、途中を全部略したのは、「三匹が斬る!外伝」に使いまわしてるネタもあるからです。まあ基本的に「外伝」とは別の話にしますので、省いた箇所については「劇場版・脚本募集」コーナーの投稿文章「2」をご覧下さい。


4.裏話その3(お知らせメール第38回より)

 さてさて、「小説の裏設定暴露」番外編。前回はボツネタになった「殿様になった殿様(仮題)」のあらすじを書かせていただきましたが、今回は「外伝」との相違点について。

 まず、「劇場版・脚本募集」の僕の投稿をご覧になった方は気付いたと思いますが、「殿様になった殿様」のほうでは、お涼と子供のままの陣之介が登場する予定でした。

 「外伝」になってオリジナルキャラの成長した陣之介を登場させた理由は、右近が退陣した後の穴を埋めるためです。(ちなみにお涼を登場させてない理由は、「師匠」と呼ばれる人物が右近と陣内のふたりになって人物関係がややこしくなるからです)

 三匹ファンの中には初代三匹での最後の立ち回りを望んでいらっしゃる方も多く、右近の魅力を引き出して退陣していただく(笑)のは、当初からの予定でした。第一幕での「自分の剣術や兵法の全てを教え込んだ陣之介は…」という一文はそのための伏線でした。

 三匹ファンの風当たりの強い右近より、オリジナルの陣之介のほうが読み手の抵抗無く感情移入していただけるかなという意図です。そういう意味で、オリジナル陣之介の人気が高いのは狙い通りです(笑)。

 ただ、右近も書きやすかったんですよね…。他の三匹より癖がなくニュートラルな分、どんな展開にも対応しやすいんです。右近を(正確には、右近も)うまく生かすことができれば三匹シリーズももっと続いてくれたんじゃないかなと思った今日この頃。


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