殿様千石たこ道中エピソード集


エピソード集(後期)


6.ニュー三匹が斬る!

初回スペシャル「さらば千石、大江戸の烈風ついて早飛脚」

 右近が殿様と一緒に八百膳のツケの取り立てにまわっている途中、そのことを快く思わない風神組というやくざ者達にからまれる。

 風神組の用心棒で馬庭念流の使い手を右近、その他を殿様が相手した。右近はその用心棒を「馬庭念流太刀割りの秘伝」で刀を折って倒し、殿様から感心されていた。そこで右近が高名な流派のあらゆる技を身につけているということが明らかになった。

 奉行代理をやらされた陣内がお裁きに困って後ろの付き人に耳打ちして「どうしよー鈴木ちゃん」と言った。右近が福本清三さんに流儀を聞いたが、ふざけるなと言われる。

 千石は武士の生き方に疑問を持ち、自分を見つめなおすために一人で旅に出る。右近が千両のつけを取り立てるため旅に加わる。あだ名は千両。お蝶が外れ、陣之介(田中祐介)が旅に加わる。

 千石が去ってしまう前日の夜に、そんなことは予想もしていない三匹が夜空を見て語るシーンが、第一話の旅立ちの夜とリンクして感動的。

第一話「藍玉で踊る阿呆と盗る阿呆」

 悪玉山田吾一さんは、独特のしわがれた声を聴けば正体がバレバレ。悪者のところへ乗り込んで口上を述べていた殿様の台詞の最後で「・・・その名はともぞう」

キャスト
寺役人(赤塚真人),その義理の妹(伊藤智恵美),石原左馬介(成瀬正孝),島田(有川正治), 防ぎ屋親父(疋田泰盛),闇の防ぎ屋の元締(山田吾一),源信(滝譲二),防ぎ屋1(池田謙二)

第二話「拝領のお鷹で儲ける悪い奴!」

 たこの前に現れては彼の商売客を奪って行く娘、お軽(島崎和歌子)登場。

 たこが宿屋で雑用をしたり『十八文屋』を開いたりして貯めた金をお軽にスラれて無一文。遊郭に十両の借金有り。

第三話「先乗り源五、素っ首賭けた不義密通」

 三匹全員が捕まって牢に入れられた。ゲストの若林豪さんが竹光で切腹させられる。竹光なのでなかなか死ぬことができず、「この竹光はよく斬れる・・・」という最期の言葉を残した。

 殺陣の時のBGMがウエスタン風のアレンジバージョン(シリーズ通して4、5回だけ)。悪役は宿場役人頭(岩尾正隆)と悪徳商人(高野真二)。

第四話「大騒動!富士の高嶺のご霊水」

 借金に苦しむ村のために、ご霊水を名物にしようと殿様と右近が奮闘。しかし、ご霊水に毒が入れられる。たこが悪い奴から百両貰う。

 右近がご霊水の芝居を頼んだ旅一座の女性と、村の若者(オオカミ侍と同じ俳優さん)が斬り殺される。

第五話「艶姿!度胸で渡す大井川」

 たこが子供を拾うが、陣之介がいるので殿様に渡す。拾った赤子と一緒に置いてあった2両は殿様へ育児金として回す。

第六話「葵の御紋の印籠で関所破りの大盗賊!」

 たこがタダで伽羅木(きゃらぼく)の贋作を牢屋内で作らされる。

第七話「お伊勢参り、妖怪の正体見たり狐花」

 たこが財布ごと殿様にカツアゲをされる。宿屋の雑用として風呂沸かしをしながら女湯をちゃっかりと覗いていた、たこの背後から殿様が現れて、宿屋の主人と思って慌てるたこに、「黙っててやるから金を出せ。財布落として困っているんだ」と低く言った。

 「人に物を頼む時はねぇ〜云々」と言い出すたこに、さらに低くドスの効いた声で「金出せ」と言い返したと・・・ね?カツアゲでしょう?(苦笑) 結局「・・・無駄遣いしないでね」と言って、たこは懐から財布丸ごと出して殿様に渡し、再び女湯を覗き始めた。

 八百膳帳簿が登場し、右近のTV未放送集金額が250両あることが判明。

第八話「紀州旅、毒矢が狙ったお犬様」

 たこが悪者屋敷から大金をせしめたが、切腹すると騒ぎ始めた千両に50両をポンと渡したがために、旅一座で体を張って稼ぐハメに。千両の「綺麗な花には毒がある。」 の一言。

第九話「辻斬りが好きな殿の紋所!」

 たこが絵師としてのもうけ二十両を懐に入れる。右近の最後の決め台詞は「インロウを渡してやる」と聞こえる。

第十六話「藍玉で踊る阿呆と盗る阿呆」

 ゲストの木の実ナナさんが、登場時すごくカッコ良く、「行っちゃ嫌だよ…いやだ…(走り去る)」って、かわいい。


7.痛快三匹が斬る!

初回スペシャル「帰って来た千石、刃傷松の廊下に踊る悪霊たち!?」

 右近は、朝倉主膳(ケーシー高峰)の推薦で将軍様の下のお世話係(用を足したい時に尿瓶を差し出す係)に抜擢(?)され、いやいやお勤めしていた。

 千石は、湯殿山での千日修行まであと数日。山にこもって生き仏になると、修行していた。畠山小十郎(渡辺裕之)が、千石から胴太貫を貰ったと、持っていた。殿様がメリケン国に旅立ち、千日修行を断念した千石が復帰する。

 タコは、泣きながら殿様からの手紙を読んでいた。それには「この度思うところあり、メリケン国に旅立つことになりました。云々・・・。」と。

 忠臣蔵のパロディーで、吉良右近が料亭の「待つの廊下」で、佐野内匠頭(さのたくみのかみ)に斬りかかり、切腹を言い渡される。そこで切腹をした事にして、右近は晴れて自由の身に。

 星空を眺めながら、三匹殿様の事を思い出す。タコ「殿様、今頃別の仲間と楽しくやってんだろうな。」千石「あいつ、ホントは江戸で用心棒でもやってんじゃねぇか?」右近「よし決めた!せっしゃ九死に一生を得た。旅に出る!」

 三匹、旅に出る事を決意!!この回の悪者をたたき斬って、メデタシ、メデタシ。ドジな居合いの達人、大場加門(芦屋雁之助)登場。右近のあだ名が「千両」から「若殿」に代わる。

第一話「奥方借り、甲府流いじめの極意」

 サウンドトラックの解説書に載っている話。千石とぶつかって倒れた桂木綾乃が陶器屋の壺を割ってしまう。用心棒で弁償しようとする千石だが、綾乃が一両小判を店主に差し出す。

 甲府近在の百姓の娘、お涼(桂木麻智)が仲間になる。たこに弟子りして商売の手伝いをしたり陣之介の面倒を見たりする女の子。

 千石が、自分の笠に偉い坊さんから書いてもらった「天空海闊(広い心を持とう)」という言葉の話をして、その話に感動した綾乃に譲った。

 千石は「拙者は天空海闊だから」と苦しそうに言いながら、水のある場所で譲っていた。笠はその後、代わりにお地蔵さんのを取った。

第六話「大陰謀!質素倹約楽じゃない」

 質素倹約を勧める改革派の若侍たちと、守旧派の重役たちが対立する。黒幕が両者を焚きつけ、潰し合わせて藩の乗っ取りを図る。登場人物のほとんどが黒幕の鉄砲隊に撃ち殺される。

第十話「黒髪の乙女が叩く鬼太鼓!」

 渡辺梓さんが海辺で太鼓を叩く娘役でゲスト出演。

第十二話「殺生路、触らぬ葵に祟り無し」

 離れ離れになって金を稼いでいた家族がそれぞれ千石、右近、タコと出会い、共に再開の場所に向かう。ところがその道中、右近と同行していた両親が斬られてしまい、三匹が仇をとる。

 立ち回りで、柳生新陰流の使い手に対して右近の名台詞「石周斎様が泣いてるぞ!」。

第十三話「湯女風呂の俄か亭主に偽の公家」

 元湯を巡る、偽公家との攻防。牢からおせんを助け出すシーンで「おせん! さあ、ここを出るのだ!」「お、おまえさん・・・!」というやりとり。

第十四話「仰天、天女の水浴び夢じゃない」

 千石が、夢に出てきた天女そっくりのがお絹さん(中原果南)に惚れてしまう。護ってやれなかった千石が、怒りに任せて悪党を斬り倒す。

 奉行に手ごめにされそうになったお絹さんを助け出した時、「例え地の果てでも、お絹さんの為なら俺は何処へでも行く!」と、言う。

第一六話「噂の女と千両疵」

 猪鹿お蝶役で八代亜紀さんが出演。八代亜紀さんと大仁田厚さんと役所広司さんが一緒に酒を飲む。千石が八代亜紀さんとお風呂に入っていて照れてしまいなぜかフンドシをざぶざぶ洗ってしまう。

 猪鹿お蝶の死に際の一言は「これが、私が最後に抱かれるいい男の顔なんだねェ」

第一七話「千石とり、裸踊りも厭やせぬ」

 千石が、緒方平左衛門という爺さんの養子になり、家の俸禄千石を守るために必死になって上役に気に入られようとする。

 酒宴で千石が水色っぽい色の袴を着て上級武士の「バカ息子」達に踊らされた千石が「さ〜け〜は〜の〜め〜の〜め〜」と歌う。突然、横に置いてあった胴田貫を抜き放ち、すごい迫力で剣舞を舞い、膳を叩き割ったあげく畳に刀を突き刺す。

 緒方平左衛門が斬られ、「千石の夢、もはやこれまでだ!」と立ち回り。構想三年の武器、のびたろう初登場。


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