殿様千石たこ道中エピソード集


エピソード集(中期)


3.続々三匹が斬る!

初回スペシャル「帰って来た三匹!九州路、取るは天下か、はたまた夢か」

 殿様を追い回す謎の娘、お蝶(長山洋子)が仲間になる。

キャスト
盗人(ケーシー高峰),囚人(伊庭剛),会津藩悪家老(深江章喜),護衛武者浪人風幹部(笹木俊志), 護衛武者幹部(峰蘭太郎),柏崎代官(田中浩),代官の腹心(石倉英彦)

第八話「消えた花嫁、悪女が走る風の中!」

 最後の立ち回りで、千石の怒りのセリフのあとで、たこが「めったに怒らない、温厚な千石があんなに怒っている・・・」と言った。

 良く出来たストーリーで、最後まで息もつかせぬ面白さ。怒りに燃えた千石の表情とセリフはリアル。

第九話「怪盗ムツゴロウ、祭囃子を聞いて死ね!」

 お喋に追いかけられた殿様が逃げ出すのを高いところから見下ろしていた千石が「殿さまは男が好きなんじゃねえか。」と発言。殿様といい感じの長崎の芸者さんだったが、死んでしまう。

第十一話「謎の幽霊船、鬼も泣いたか島原哀歌」

 千石が隠れキリシタンの村人の言葉を真似て九州弁で「ほんなこつ」と返答。千石が村人達から張り付けにされる人を助けてくれと頼まれる。

第十二話「尼寺騒動、今日も怒りの桜島」

 千石が故郷の薩摩に入った話。殿様とたことお蝶が隣の部屋を耳の形した拡張器(ききみみ)で盗み聞いていた。壁に当てたのは、医者の聴診器みたいなコードの部分。

第十五話「お茶壷が女を泣かす鬼街道」

 父親を殺された若者が復讐を誓う。

第十六話「花嫁の首恋しや妖怪鬼八」

 千石が妖怪鬼八に催眠術を掛けられて操られる。

第十七話「無理心中、娘十八恨み節!」

 お蝶が女郎部屋に潜入する。殺された女郎の敵討ちのために身売りしているとも知らない千石が、女郎屋にいるお蝶をあわてて連れて帰ろうとする。家老は悪者っぽいが、あっさり殺される。

第十八話「さらば三匹、消えた七番目の隠密」

 間宮林蔵は実は沢山いて、一つの名前を複数の隠密が名乗っていた。そのうちの一人が殿様そっくりで、高橋英樹さんが二役を演じた。

 千石が公儀の隠密だと発覚。千石は報告書に「この藩何事も無し」と書き続けたため職務怠慢を理由にクビになった。葵の御紋入りの御役御免証明書までもらって、千石は自由の身になったことを結構喜んでいた。


4.また又三匹が斬る!

第一話「姫君の御毒味役、三匹参上!」

 お毒見役にスカウトされた千石が城の中の宴会の席(結婚式?)で、裃をつけて盃の中身を金屏風にぶちまけ、「金が変色したのが何よりの証拠!」と罠を見破る。

 千石が用を足した後、紙がないからといって・・・。千石が殿様の真似をして血糊をぬぐって懐紙を投げ捨てたが束のまんま落ちてきた。

第九話「湯煙り血煙り咲いた女の三度笠」

 殿様と千石がお互い敵対するヤクザの用心棒に雇われて斬り合うことになる。刀を交えている途中に千石が殿様から声を掛けられる。

「お、千石」「お、殿様」
「いくらで雇われた?」「三両だ」
「前金か?」「後金だ、お主は?」
「前金で十両」「え〜!?ずいぶん違うじゃねえか。よし、俺もそっちに付く」
「まーまーまー、ここはひとまず三十六計としよう」「俺にいくら渡す?」
「五両。半分だ」「よし、商談成立」

 と殿様と一緒に姿をくらました。

 近くの寺に隠れて報酬をふたりで山分けしているところに見知らぬ女が現れ、ふたりに説教する。

 その後二人で、温泉付きの宿屋に泊まってしばらく豪遊しようとするが、そこで殿様が殿様方の親分と鉢合わせして「強い助っ人斬ってくれはりましたか?」と聞かれ、「あ〜、やった。見事にバッサリとな。」と調子を合わせ、宴会に招かれてしまう。

 「顔を合わせちゃマズイよ。明日まで消えてくれ。お主は俺が斬り殺したことになってるんだ」と殿様に頼まれ千石は、「せっかくっ(豪勢にやれるのに)」としぶしぶ宿から出ていく。

 のちに千石は、一人で他の宿に泊まり、そこの風呂で「見知らぬ女」と再開する。

第十二話「幻の狐の嫁入り見て死んだ」

 お稲荷さんに供えてあったいなり寿司をつまみ食いした千石がキツネにバカされ、最後に肥溜めに落ちる。

第十六話「偽三匹、どんでん返しの離れ業」

 似てない(笑)偽物3人が、いい者代官の娘を人質に取って立てこもる話。黒幕の息がかかっていたのは殿様の偽物だけで、残りの二人は実はいい人。この巻では、殿様の真似をして千石が障子で剣を拭いたりと、非常に面白い。

 「北陸各地で大暴れした三人組の名を聞き込んでな。景気づけに、名乗ったまでよ」とのこと。千石曰く、「俺達も有名になったもんだなぁ」。

 鉄砲隊に狙われた千石を助けようとして、たこが槍を投げた。槍はすっぽ抜け(たように見えた)放物線を描き、千石は「どこ投げてんだっ」と怒鳴る。

 しかし、槍は建物の屋根の上にあった桶に当たり、桶が大根の干してある竿の上に落ち、積んであった樽の上に竿ごと大根が落ち、樽が雪崩れて鉄砲隊の上に崩れる。「恐れ入ったか。これぞ燕陣内十八番の、こーやってあーなったからそーなった攻撃だ」

第十八話「妖刀乱魔!女の闇で見た悪夢」

 大場久美子さんが男装の刀鍛冶役で出演。千石は妖術にかかって城主を斬るように暗示をかけられたが、間一髪のところで、殿様に助けられる。

 能衣装をまとった千石がちょっとだけだけど能を舞い、華麗な斬りあいに。刀を納めながら「熱い」とつぶやく千石に、タコが「色っぽいよ」と声をかける。

第二十一話「さらば三匹、今宵お命頂戴申す!!」

 十一代将軍徳川家斉の後継が殿様そっくり。たこと千石が殿様の前世(過去?)について話す。

 「気持ちいいなぁ、おい」と言って千石とたこが一緒に殿様の真似をして血糊をぬぐって懐紙を投げ捨てた。


5.新三匹が斬る!

初回スペシャル「懸賞首三つ揃って夢道中」

 千石とたこは首斬り役の代行を勤める殿様に首を斬られそうになるが、寸前で殿様に助けられる。その後、牢に入れられた三匹は千石と同じ名前の「おみくじしんのすけ(五木ひろし)」と出会う。

 奉行の娘であるさゆり姫(樹木希林)と結婚させられそうになった千石が「もしも自分がお奉行様になったら…」を想像してみて、「八丁堀捕り物話」のときのような髪型に裃で白洲に登場する。

 千石のことを一途に思うさゆり姫が牢に火を放つ。牢から逃げるとき、たこが自分を迎えに来たと思った女性が実はおみくじしんのすけの女だと分かり、悔しがりながら「負けるもんか」と五木ひろしさんを意識して演歌調に「こぶし」をつくっていた。

第一話「妖怪の美女に惚れたら命がけ」

 千石と駆け落ちした娘が悪人に殺されてしまうが、最後のシーンで千石が娘の墓キスしていた。夕焼けの中、千石がひとり墓の前にたたずんでいた。

 千石の名言「殺してやる!百回ぐらい殺してやる!」こんな台詞、千石だから許されるんでしょうね。

第二話「消えた女房、砂金地獄に咲いた花」

 侍になりたくてタコに弟子入りした少年が斬り殺される。

第三話「お相手申す、今宵限りの算盤剣法」

 千石が、同じ胴田貫を差した侍と意気投合。

 武士としての生き方を貫いた侍は後のことを千石に託し、千石の胴田貫で切腹。

第四話「牢破り、女一匹駄賃漬け」

 駄賃漬けをしながら行方不明の亭主を待つ女性に殿様が出会う。一方、行方不明だった亭主は盗賊にさらわれたのが自分の子供と知り、かばって殺される。

 話の前半で殿様と千石が出会って協力して事件を解決していく話。2人がいれば天下無敵!…のはずだが、「新」になると必ず最後には主要人物が死ぬ。

第五話「幸運の汗かき阿弥陀が血を流す」

 父親を殺された娘に惚れられた殿様が、赤い前掛けを作ってもらう。赤い前掛けに隠れて迫る殿様のピンチ!最後に阿弥陀仏に引き止められる幻覚が見える。

 現場検証して推理というのは割と珍しい。生き仏が登場。本物は吊るされてたのか。

第六話「座敷童子、見たか聞いたか百万両」

 どっかの家の軒先からそのまま持ってきたような干し柿。殿様が前回から不思議づいている。千石がカメラに向かって尻を掻く。

 タコが座敷童子に間違われるシーンで志村けんさんの「変なオジさん」をパロッて「ざっしきわらしー」と踊っていた。

 タコの殺陣シーンの見せ率が高くなってきた。今日はコスプレ。立ち回り後、シーン切り替わりの前の遊びが増えてきた。

第七話「密造酒、飲んで飲まれて大作戦」  

 ある貧乏な村が生活費のために酒を密造して商売をしていて、それを村を焼き払ってでもやめさせようとする役人(当然裏あり)との対決。

 村側に殿様とたこ、役人側に仕官希望の千石。でも後で千石は「俺が裏切んのはいつもの事なんだよ!」と言って裏切った。

第八話「逃げた女、産めよふやせ悲しき子宝奉行」

 たこと千石のコンビ快調。叱られ坊主千石。

第九話「首一つ、賭けてみちのく影武者哀歌」

 三匹の旅日記で売れっ子作家になっていたお蝶と日光で再会。

 「まさに賢弟愚兄か・・・」という殿様のセリフ。

 井上景虎役・成瀬正孝さんは役所さんの高校の先輩。ラストの対決場面で井上景虎をぶっ殺したのは殿様。このころから出演者の役名がふられるようになる。

 痛快で一緒に旅をする事になる桂木麻智さんも出演。桂木さんは、井上景虎が横恋慕した商家の若奥方を演じ、雨が降りしきる中、交際を迫る景虎を拒否し、斬られてしまう。

 最後の立ち回り、三匹の相手は本丸に攻め込もうとしている藩の嫡男が率いる武装部隊と、戦国忍者の末裔の暗殺集団だった。三匹は武装部隊を鎧ごと一撃で斬っていった。

この回の脇役悪党キャスト
景虎側近1(千石に首を斬られた方)波多野博, 側近2(強面の方)笹木俊志月の輪衆のナンバー2 加藤重樹

第十話「女一匹!わたしゃ闇の逃がし屋稼業」

 逃がし屋が活躍。2人を逃がす時「よし、しょうがないから2人とも逃がしてあげよう!」ではなくて女将さんに悲しい過去があって、それを考えて自分が金を出すという泣かせるシーン。

第十一話「非情剣!これが噂のオオカミ男」

 オオカミ男の話。小一郎の容姿がハンサム侍のよう。

第十二話「松島や、義賊に惚れた花一輪」

 義賊斎太郎(磯部勉)が悪代官の罠にはまって死ぬ。クライマックスのシーン(網もとを牢から助け出すトコ)は、痛快でも結構似てるシーンがあった。音楽も同じ。

 殺陣のシーンでは斎太郎節を三匹が歌い、悪を斬る。「まつしま〜のああず〜いが〜んじ・・・」という民謡。

 悪役は悪代官、原田監物(深江章喜)と悪徳商人、松島屋(曽根晴美)。最後、福本清三さんが改心したいと言って出てきて、3匹にいじめられる。悪役が生き残ったというのは珍しい。

第十三話「金儲けのイロハ指南に賭けた首」

 藩の財政を立て直すために呼ばれた大商人の番頭(山田隆夫)が、それを快く思わない藩の上役にいじめられる。

第十四話「妖怪のカッパ退治は美女と道づれ」

 本日のヒロイン、正体ばれてからの喋りがカッコイイ。「ほんとさ」というセリフ。「かばって死」がよけいセツない。

第十五話「イタコ志願津軽乙女」

 タコが一緒になることを誓い合った芸者が心中に見せかけて殺される。一方、心中に見せかけて殺された男性の妹がイタコで、千石に兄の霊を降ろして犯人を探す。

第十六話「母恋し、狐涙の妖怪変化!」

 狐ネタは三回目ぐらい。姫は長台詞だとすごい棒読み。久しぶりに、「あの汚れの塊は千石だ」というタコのセリフ。

第十七話「血槍舞い、死んで咲かせた忠義花」

 千石が「たこいっしょに来い!」って言ったら「命令口調はいやだねぇ〜」といったのに、殿様が「行ってこい」っていったら「はい」。

 タコが「何が入っているでしょう? 1”平四郎さん” 2”ぞう” 3”横流しした米” 正解はこちら」というセリフの時、千石も足プラプラさせてた。

 最後、五郎八が死ぬ。切ない話。もう尻尾の方のイモを殿様は食べる。お蝶が別れ際のあいさつに「バイバイ♪」と言った。

第十八話「羽黒山、天狗も泣いた色と欲」

 千石が大天狗の足を斬ったが違和感があり、感触にこだわる。

第十九話「越後路は、水燃え人燃え恨み節」

 南蛮ランプに使うためのクソウズを掘り続ける男に、タコがクソウズ精製の方法を教える。

 金儲けを考えるタコだったが、暗くて寒い越後の夜のために妻を失い、娘と生き別れになった話を聞き、胸を打たれる。

第二十話「出雲崎、嘘を並べて唐丸破り」

 籠に囚われた囚人を救おうとした盗人が千石や殿様をたぶらかせて、囚人警護の行列を襲わせようとした。千石が川原に滑りこむシーンがかっこい。

 「おまえなんかちょちょいのちょいって言ってたよ」と吹きこまれた千石が怒り狂って相手を襲いかかる。飛びかかられた相手が驚いて言った台詞は、「い、石を投げたことは認めるが、ちょちょいのちょいはしらん!」

 薪を割っていた千石が馬鹿にされる。薪割りとは力まかせに刀をふりまわして体制を崩し、自分の守りを失い打ち損じ、次の太刀が出ない様。実際に薪を割ってたことに掛けてあるのだろうか。

 たこが立ち回りのシーンで、自分を百叩きにした石倉英彦さんを30回ぐらい叩いた後で刺し殺す。

 悪人成敗のあと「こんなもん捨てちゃえ」とたこが投げたエロ本に千石が飛びつくが、エロ本には紐がついていてガクッとなる。

第二十一話「さらば三匹、死出の旅への王手飛車」

 お蝶が将棋指しになると発言。(ニュー三匹が斬る!の第一話では女流作家になっていた)

 立ち回り中、お庭番としてやって来たさゆり姫が三匹を応援。立ち回りの後、逃げ遅れた(?)たこがさゆり姫と結婚することになる。


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